JAいしのまき

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JAいしのまきコメ保管・処理施設の紹介】 【安全・安心・環境保護への取り組み
 JAいしのまき管内では例年より2週間ほど遅れて各地区で田植えが始まり、5月下旬にピークを迎えました。3月11日の東日本大震災の影響で水田1万2300ヘクタールのうち、3分の1にあたる約4000ヘクタールが津波により冠水しましたが、がれきなどの流入がなかった約1000ヘクタールの水田が除塩作業を行った後、作付けをしました。当JAでは除塩後の圃場を調査し、生育の経過を観察しています。  
 
土壌中の塩類濃度(EC)
 除塩作業前の土壌中における塩類濃度(EC)は、0.8~6.1ms/cmと海水に浸されていた期間や流入した海水量によりバラツキがありましたが、除塩のため代かきを2~4回行うことで塩類濃度はおおむね0.6ms/cm前後まで低下しました。
 宮城県が示した、移植時における土壌中の塩類濃度(EC)目標値0.3ms/cm以下まで低下させることができたのは4圃場に限られましたが、同目標値を0.6ms/cmとする県もあることから考えると、上記調査圃場の移植時の土壌中塩類濃度(EC)は適正な範囲内であったものと考えられます。
※宮城県が示した移植時の土壌中塩類濃度(EC)目標値0.3ms/cmは障害が出にくい最も安全な数値を採用したものであり、隣県(他県)では宮城県が採用した数値よりも緩い目標値としている県も複数あります。

海水流入田の生育状況
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21年度いしのまき米生育状況(グラフと数値)
ひとめぼれ
「ひとめぼれ」グラフと数値
平成23年産 ひとめぼれの生育状況
6/1 6/10 6/20 6/30 7/11 7/20 7/30
草丈(cm) 18.0 25.8 32.0 47.4 62.9 71.9  
(23.7) (28.3) (34.9) (49.0) (58.8) (68.3) (78.8)
茎数(本)

94.5

132.7 334.8 492.2 505.3 481.5  
(110.9) (198.6) (399.6) (581.1) (574.9) (509.1) (475.7)
※茎数は、1平方メートル当たりに生育したイネの茎数を足した数です
※( )内は、H18~22年の5年間を平均したもの

ササニシキ
「ササニシキ」グラフと数値
平成23年産 ササニシキの生育状況
6/1 6/10 6/20 6/30 7/11 7/20 7/30
草丈(cm) 22.6 28.9 33.6 47.4 65.7 73.8  
(24.2) (29.4) (34.8) (47.9) (58.6) (67.9) (78.5)
茎数(本) 109.0 138.4 396.7 575.6 575.7 536.1  
(105.9) (190.5) (399.5) (600.2) (602.6) (521.4) (466.1)
※茎数は、1平方メートル当たりに生育したイネの茎数を足した数です
※( )内は、H18~22年の5年間を平均したもの

生育の概要

6月1日
 東日本大震災の影響により管内全域の田植え盛期は5月19日と平年より10日程度遅くなりましたが、5月中旬以降の平均気温は平年より高めで推移し活着状況はおおむね良好です。草丈はササニシキが平年より1.6センチ短く、ひとめぼれは5.3センチ短く、1平方メートル当りの茎数はササニシキが平年より3.1本多く(平年比103%)、ひとめぼれは16.4本少ない(平年比85%)状態です。

6月10日
 5月中旬までに田植えを終えた圃場では茎数の増加、葉齢の進み具合ともに平年並みに近い生育量が確保され順調です。田植えが5月下旬以降にずれ込んだ圃場では、台風の影響によりやや植の痛みが生じましたが、その後は天候が安定したため活着状況はおおむね良好となっています。全般的に茎数が少なく、1平方メートル当たりの茎数はササニシキが平年より52.1本(平年比73%)、ひとめぼれは65.9本少ない(平年比67%)状態です。  

6月20日
 6月10日からの10日間は高温、多照(平均気温は平年より1.3℃高く、日照時間は70時間と多照)の影響で、田植えの早かった圃場、遅かった圃場ともに、葉数は1.5~2.0葉程度進み、分げつも旺盛で1平方メートル当たりの茎数は前回より150~200本と大幅に増加しました。目標とする必要茎数確保
までにはしばらくかかりますが、今後の天候が平年並みであれば十分に確保できる範囲内で現時点では問題はありません。

6月30日
 1平方メートル当たりの茎数は前回調査時よりも160本~180本増加し、大半の圃場では必要茎数は確保されました。田植え作業が大幅にずれ込んだため、必要茎数が確保される時期が遅れることが懸念されましたが、6月の平均気温は1.5℃高く、日照時間は平年比120%と十分に確保されたため、比較的早い段階での必要茎数確保につながったものと考えられます。

7月11
 例年だとこの時期は梅雨で曇天となるため、葉数の進み具合は10日で1葉程度の推移ですが、今年は高温多照傾向が継続しているため、1.5葉ほど進み、生育が加速したため、最大で0.5葉の開きがあった葉数は平年並みまで回復しました。
 海水が流入した水田でも葉数は10日で1.5~2.2葉進んで、被害の無かった生育調査圃場とほぼ同等の11葉期(早い圃場は12葉期)となっています。また、1平方メートル当たりの茎数も100~200本増加して一部の圃場を除いては必要茎数を大きく上回る生育となっています。(必要茎数まで達していない圃場もまもなく必要茎数を確保できる見通しです)。

7月20日
 生育当初の葉数は平年より0.5葉(最大)ほど遅れていましたが、6月からの記録的な高温多照(この10日間も日平均気温は平年より4℃以上高く、日照時間は平年比200%と高温多照が継続)により、生育は平年並みまで回復。1平方メートル当たりの茎数もササニシキ、ひとめぼれともに前回調査時よりも若干減少しましたが有効茎数は確保されているので問題はありません。  
 葉色はササニシキ、ひとめぼれともに平年並みかやや高めにありますが、この10日間で2.8~4.2ほど低下し減数分裂期に必要な期待葉色値よりも既に下回っている圃場が多くなっています。結果、数分裂期には追肥が必要となる圃場が多くなる見込みです。