2023年は、夏場の高温により農作物の収量と品質の低下が多く見られたため、宮城県東部地方振興事務所は1月10日、「異常気象に負けない野菜生産セミナー」を石巻市の石巻合同庁舎で開きました。
JA管内の生産者と農業関係者ら約100人が参加。異常気象への対応方法と気象情報の活用方法などを学びました。
仙台管区気象台地域防災推進課の濱浦俊悦情報利用推進官と、明治大学農学部の岩崎泰永教授が講師を務めました。
濱浦情報利用推進官は、気象データを使って、県内の23年夏の月平均気温の推移や近年の気象状況を説明。その後、岩崎教授が異常気象に備えた野菜生産方法について講演し、ウォーターカーテンによる昇温抑制や夜間冷房の活用などの事例を紹介しました。
参加した生産者は「昨年は夏場の高温で作物に大きな影響がでた。これまでの栽培技術だけに頼らず、これまで以上に気象情報に目を向けて対策していきたい」と話しました。