みやぎ農業振興公社は1月19日、種子用大豆を栽培している、市内の3組織(蛇田集団転作組合、農事組合法人たてファーム和、株式会社クリーンライス)を視察しました。
品質、収量、選別作業の進ちょく状況などを確認した原種苗部の鎌田勝幸副参事は「粒の大きさがそろっていて、見た目も基準内に収まっている。徹底した管理の結果だと思う」と作業員を激励しました。
2023年から新たに種子用に「タンレイ」を栽培している同市河南地区の農事組合法人たてファーム和(なごみ)は、3.3㌶で栽培した大豆を昨年の11月中旬頃に収穫。選別作業は昨年12月10日から始めました。機械で乾燥・調製し、大きさを分けた後、皮切れや莢(さや)ずれがあるものを作業員一人一人が手で選別しています。
同法人の高橋弘総務部長は「タンレイは病気に弱く、防除をするタイミングの読み方が大変だった」と話します。同法人の選別作業は1月下旬まで続き、約4500㌔(1袋30㌔×150袋)の出荷を目指します。
23年産大豆は、天候不良などにより、例年よりも収量が少なくなっていますが、県内における大豆種子の需要量は高まっています。
JA管内では、23年産種子用大豆「タチナガハ」「ミヤギシロメ」の選別作業も進めており、47,460㌔の出荷を見込んでいます。