
石巻農業改良普及センターは1月30日、石巻合同庁舎で、「石巻地域における水田農業の将来を考えるセミナー」を開きました。
生産者や法人、JAいしのまきの担当者ら約50人が参加。アグリテックとみどりの食料システム戦略推進に向けた取り組みについて理解を深めました。
同セミナーは、農業における人手不足の課題や環境負荷を軽減した持続可能な食料システムの構築が求められていることから企画。
東北大学大学院農学研究科次世代食産業創造センターの大谷隆二教授は、スマート農業の今後の展開について、情報通信技術(ICT)を用いた肥培管理技術やスマート農業技術による省力有機栽培体系を紹介しました。
同大学大学院農学研究科付属複合生態フィールド教育研究センターの西田瑞彦教授は、水田にバイオ炭を使用した取り組みと輪作体系における地力の増進について発表。地力増強には堆肥施用が有効とし、化学学肥料では代替できない部分があると強調した。
石巻農業改良普及センターの担当者は、環境にやさしい栽培技術と省力化に資する技術を取り入れたグリーンな栽培体系として、堆肥を使った水稲乾田直播(ちょくは)栽培の取り組みを報告。「土づくりを継続して、化学肥料低減を目指していきたい」と熱く語りました。