石巻農業改良普及センターは2月16日、暗きょもみ殻の簡易開削充填(じゅうてん)機「モミタス」の実演会を、石巻市河南地区の農事組合法人たてファーム和の圃場(ほじょう)で開きました。
同法人では、暗きょ施工から10年以上経過し、もみ殻の腐食化が進んでいます。そのため、既存暗きょの上にもみ殻を新たに補充することで、排水性を改善し、水稲や大麦、大豆栽培の生産安定化を図るのが目的です。
古川農業試験場水田営農部の針生義一技師を講師に迎え、JAいしのまき管内の生産者や関係団体から約40人が参加しました。
針生技師は、機械の構造と仕組みなどを説明。たてファーム和の従業員らが、もみ殻の入った袋を4~5㍍間隔に置き、事前に確認した既存の暗きょ管の上に慎重にもみ殻を投入しました。
たてファーム和の伊藤重一代表理事組合長は「水稲や大麦、大豆をブロックローテンションで栽培しているので、排水機能を維持することはとても重要。冬場労働の雇用やもみ殻の処理などの改善にも役立つので、機械の導入を進めていきたい」と話しました。