JAセリ部会が栽培する伝統野菜「河北せり」の、葉セリの出荷が最盛期を迎えています。
今年は部会員10人が100㌃で栽培。例年より暖かく、生育が早まっているが、品質は良好で、例年並みの出荷17㌧を目指します。
同部会の高橋正夫部会長は「今年は暑いので、出荷の終わりが早まるかもしれない。冬セリとは味が違うので、ぜひ味わってほしい」と話しました。
茎葉を収穫する葉セリは、河北地区の在来種「飯野川在来」に限定して出荷。冬に一度枯れたセリの根から、春の温かさで出てきた新芽を収穫します。
石巻地域特有の産物で、葉が柔らかくさわやかな香りが特徴。出荷期間は約1ヵ月と短く、希少価値の高い食材となっています。
収穫は気温が低い早朝から始まり、手作業で選別し、井戸水で洗浄、結束、箱詰め作業を行い、JA集荷場へ出荷します。
長距離輸送には向かないため、地元の青果市場などに出荷しています。