石巻市の市営河北上品山牧場で黒毛和牛の繁殖牛の放牧が始まっています。昨年は給水管の老朽化による修理のため中止しており、2年ぶりの放牧となりました。
5月17日、JA管内の畜産農家9軒から29頭が入牧。トラックで牧場に運ばれ、採血、体重測定、予防接種など衛生検査を終え、牧草地に放たれました。放牧は10月25日までの161日間を予定しています。
石巻市河北総合支所の草刈明彦支所長は「牧場の再開を望む声が多く、無事に今日を迎えられ、ほっとしている。河北上品山牧場が畜産振興に資する場になるよう取り組んでいく」と話しました。
入牧に立ち会った畜産農家の佐々木勝義さんは「放牧は牛にとって健康・精神面的に良いので、広々とした環境でのびのびと過ごして、良い牛を生んでほしい」と語りました。
自然に恵まれた環境の中で放牧をすることで、牛の健康増進とストレスの軽減につながり、繁殖力を高めることが期待されます。