石巻市の農事組合法人たてファーム和(なごみ)と石巻農業改良普及センターは6月11日、大豆の高速播種(はしゅ)機を使った実演会を開きました。大豆は出芽の良否が、その後の生育や収量に影響するため、播種作業の効率化で、適期播種や播種精度を向上させ、品質を安定させようと企画しました。
同機は4条の畝立てと同時に播種精度が正確で、高速作業も可能です。けん引するトラクターは時速7~8㌔で、通常の2.5倍速く、1㌶の圃場(ほじょう)の播種は、1時間程度で終了します。畝を高く立てることで、雨天時の湿害を軽減できるのも特徴です。
実演会にはJA管内の法人など約25人が参加。通常の播種機と高速播種機で実演し、播種速度を比較し、速さの違いを確認しました。
同法人は11日に播種を始め、5日ほどかけて作業を進めていきます。
JA管内では麦刈り後や梅雨時期の気象条件により、播種の遅れが課題となっています。
宮城県は大豆の作付面積が全国2位。JAいしのまき管内では本年度昨年同様の2327㌶に作付け予定です。