
東松島市の奥松島果樹生産組合「いちじくの里」が栽培する「復興の桃」の収穫と販売が始まっています。
今年は開花期の天候に恵まれ、色づきも良く、糖度の高い桃に仕上がりました。
最初に「あかつき」の収穫が17日から始まり、その後、硬めの大玉品種で、果汁が多く甘味が強い「まどか」「紅錦香(くにか)」と、3品種を順次収穫します。
圃場(ほじょう)脇のテントで、8月下旬まで販売する予定。1箱6個入り、7個入り、8個入りと、1パック3個入りも販売しています。石巻青果市場にも出荷する予定。
同組合の尾形善久組合長は「基本を忠実に栽培した、おいしい桃を毎日届けたい」と意気込み話しました。
初日のテント販売に訪れた購入者は「去年食べた桃が甘くておいしかったので、今年も買いに来た。3品種食べたいのでまた来ます」と笑顔で話しました。
同組合の桃栽培は、東日本大震災を機に、海の仕事をしている仲間たちが、被災農地に新たな特産品をとの思いで2015年から始めました。今後は地元の小中学生や、宮戸島の自然を体験できる宿泊施設の参加者に桃のもぎ取り体験を予定しています。