宮城県内の小学5年生から中学3年生30人が8月3日、東松島市の奥松島果樹生産組合「いちじくの里」が、東日本大震災後に栽培を始めた「復興の桃」の収穫を体験しました。
訪れたのは、同市「松島自然の家」の松島宮戸塾の塾生で、同組合の尾形善組合長から、おいしい桃の見分け方や収穫の仕方などを聞き、手の届く範囲で手を伸ばし、果汁と豊かな甘さが楽しめる「あかつき」丁寧に収穫しました。
塾生らは「色が濃い桃を採った。初めてだったけど、大きい桃が採れてうれしい。食べるのが楽しみ」と笑顔で話しました。
同組合の尾形組合長は「私たちは震災の被害を受けてきたが、『復興の桃』としてここまで頑張ってきた。みなさんも何事にも、諦めないで努力してほしい」と力強く伝えました。
松島宮戸塾は、課題解決能力を身につけてもらうのが目的で、塾生が奥松島の自然の中で、さまざまな課題にチャレンジしています。
同組合は、子どもたちに宮戸地区の特産品に親しんでもらい、地域の魅力を体験してもらおうと、この時期に農業体験を受け入れています。