
JAは4月29日、農作業の省力化と効率化を図るため、水稲の湛水直播での無人播種機実演会を、石巻市河北地区で行いました。JA職員ら約15人が参加。クボタの無人仕様田植え機「アグリロボ」を使い、初めに有人で外周し、大きさや形状を記憶。全地球衛星測位システム(GNSS)で作成された経路マップをもとに、田植え機が自動で、約1・2㌶に「ひとめぼれ」を播種し、作業は約2時間で終えました。
精度の高い位置情報を用いるので、直進性に優れ、熟練農家と同等の技術を発揮しました。直播のため、同機の移植機を播種機に変えて作業。育苗管理はもちろん、田植えでの苗の補充などが不要で、リモコン操作でオペレーターは一人で済み、人員の削減や作業の省力化が見込めます。
圃場の生育状況や作業記録などの営農データを、クラウド上で管理する「KSAS(ケーサス)」と連動することで、施肥量の調整などが可能となり、作物の生育をより均一にし、収量を増やすこともできます。
圃場を管理する渋谷隆之さんは「近隣から委託作業が増えた中、自動でやってくれるのはとても楽になる。圃場によっては種などの補充も1回で済むので、他の作業に手を回すことができる」と話しました。