
JAいしのまきは1月24日、石巻市前谷地の圃場で冬季果樹栽培講習会を開きました。果樹栽培技術の向上と生産振興を図ることが目的で、今回はブドウの剪定作業について講習しました。
JA直売所出荷者や果樹栽培者ら35人が参加し、講師には、宮城県農業・園芸総合研究所の柴田昌人技師を招きました。
始めに、適正な栽植密度で定植されているか確認を行いました。ブドウの長梢栽培では、樹齢を重ねるほど生育状態に合わせた枝の管理が重要なため、柴田氏は「将来的にどこまで枝を伸ばすか、あらかじめ樹形を決めて定植すると良い」と指導しました。
次に、剪定の実演指導を受けました。4年生の「シャインマスカット」は、まだ枝が若く主枝2本の一文字仕立てであったため剪定は単純で、側枝を成長単位である8節で剪定。前後の側枝はおよそ50㌢の間隔で行いました。十数年生の「高妻(たかつま)」は主幹周辺の新梢が少なかったため、古い主枝の剪定と主幹周辺の返し誘引で、全体のバランスを取りました。柴田氏は「剪定は、もったいぶらず思い切ってすることも必要」と指導しました。
参加者は、ハウス内の端に定植した場合の樹形の作り方や、果実の裂果が生じる原因などについて積極的に質問し、活発な意見交換が行われました。
JAでは、ブドウとイチジクをメインに講習会や視察研修を開くほか、ぶどうフェアなどを予定しており、果樹の普及、販売に力を入れていきます。