
熊など野生鳥獣による被害が県内で相次いでいることを受け、宮城県東部地方振興事務所農業振興部は11月5日、石巻市で野生鳥獣被害防止対策研修会を開きました。野生動物の生態学などが専門の石巻専修大学の辻大和教授が、熊が出没する背景を解説し、対策を紹介しました。
辻教授は熊の出没について、人口減少による耕作放棄地の拡大と熊の個体数の増加が要因とみられると指摘。「野生鳥獣との付き合い方は今後も大きな課題になる。鳥獣を寄せ付けない環境づくりが重要だ」と説きました。
熊と遭遇しないため、早朝や深夜の外出は避け、「遭遇した際は、熊に背を向けず、その場から離れよう」と呼びかけました。
農作物を守る対策では、残さの適切な処理を強調。イノシシの場合、高さ1㍍程度の柵は飛び越えられ、電気で刺激を与えなければ効果は出ないとしました。「防護柵を適切に設置しないと、防御効果は半減する」と述べました。
研修会は、生産者や狩猟者、行政関係者ら60人が参加。県内では本年度、熊の出没が続発・県は、県全域を対象に熊出没警報を発令しています。石巻市内でも10月末までに約60件の熊の目撃情報が報告され、日常生活にも影響が出ています。JAいしのまき管内でも、収穫マジかの農作物が被害に遭う例が増えています。













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