
JAいしのまきは2月8日、石巻市北村の遊楽館で石巻地域畜産振興協議会らと共催で、平成28年度石巻地域肉用牛研修会を開きました。9月に開かれる第11回全国和牛能力共進会宮城大会に向け、石巻地域の畜産農家と関係機関が一体となり肉用牛の改良増殖と支援体制の構築を強めようと開き、関係者ら65人が参加しました。
過去最大規模の出品頭数が予定される同大会で、上位入賞を狙うための対策について、同大会宮城県実行委員会事務局安部俊也出品対策部長が講演を行いました。
安部部長は、これまで指導したつなぎ運動や牛体の手入れをどれだけ徹底して行ってきたかが重要と説明し「種牛能力と産肉能力を総合評価し、全共の華となる第7区は全産地が特に力を入れていて、レベルが高い。これまでの飼養管理を基礎とし、全共まで気を抜かず出品技術向上に取り組んでほしい」と話しました。
㈱ドコモCS東北法人営業部の平野康氏は、モバイルシステムを用いた牛の分娩事故防止と受胎率向上について講演。同市内での普及状況について説明。また、JA全農北日本くみあい飼料株式会社 南東北支店宮城営業所養牛チーフの小黒祥平氏が「元気に育てる育成管理」と題して、子牛の哺乳期の重要性と育成期に必要な栄養管理について講演を行いました。
いしのまき和牛改良推進組合の佐々木時夫組合長は「モバイル機器の新技術を用いて空胎日数を減らすことや飼養管理の知識を深めた。全共はもちろん、いしのまきの和牛として購買者に好まれる牛づくりに取り組みたい」と話しました。
JAは3月8日にみやぎ総合家畜市場で、今年度保留した宮城全共候補牛を実証展示し、同地域の斉一性を高めるべく保留牛育成研修会を開く予定です。