JAいしのまききゅうり部会は3月15日、東松島市赤井の㈱イグナルファームで5月の出荷最盛期に向けて栽培技術の平準化を図るため、広域キュウリ現地検討会を開きました。
今年は降水量の少なさから乾燥が心配されましたが、2月の日照量が多く気温も高い日が続いたため、良好に生育。出荷は2月下旬から始まっており、順調なスタートを切りました。
部会員と関係者ら21人が参加。同法人が1月に定植した促成キュウリの栽培状況を確認しました。同法人の武田真吾取締役常務が、追肥のタイミングや温度管理などについて説明。循環扇のダクトを導入してハウス内の風通しを良くし、葉面からの炭酸ガス(二酸化炭素)の吸収率を上げ光合成がしやすい環境にしていることを紹介しました。また、埼玉原種育成会の松本充氏は、栽培管理について指導。「花数や収穫量に合わせて追肥をすることや、キュウリの樹をよく観察して生育のムラをなくすことが大切」と説明しました。石巻農業改良普及センターの玉手英行技師は、今後の管理について「病害が出る前の防除が大切。自分の圃場以外を観察することも大事だが、靴の消毒など細かな点から防除を徹底してほしい」と話しました。
同部会では1087㌃で「極光」や「シルフィーパワー」を栽培。平成29年度の目標出荷量を2000㌧に掲げ、病害虫防除を徹底し、増収増益に努めます。