東松島市洲崎・東名地区の農事組合法人奥松島グリーンファームは、東日本大震災で甚大な被害を受けた同地区の農地で、5月19日に「ひとめぼれ」の田植え作業を行いました。作業は15日から始め、この日は5㌶に植えつけました。同法人では今年度、稲作の移植26㌶と乾田直播12㌶に加え大豆14㌶を栽培する計画です。平成31年に全農地80㌶の営農再開を目指し、地域農業の担い手として尽力していきます。
同地区では、平成28年に震災から約6年2カ月ぶりとなる本格的な営農が再開。震災で7㍍を越す津波と地盤が50㌢沈下し、全農地80㌶が3年余り海水に漬かっていました。このため、県や市が基盤整備などを行ったのち、水稲やソバ、大豆、小松菜などを試験栽培し、塩害の影響などを調査してきました。
同法人の菊地照夫代表は「震災から時間は経過したが、まだ圃場の土中に石が埋まっている。手を抜かず整備し、昨年を上回る収穫量にできるようにしたい」と話しました。