
JAいしのまきは5月19日、東松島市の生産者の圃場で、水稲防除の省力化が期待できる水稲用初・中期一発処理除草剤「豆つぶ」と、スピードやパワーに優れた最新の「スーパーボート(フォバークラフト)」を併用した散布実演会を行いました。県内では初めて。散布を効率良く行うことで生産者の負担を軽減し、新たな農業スタイルを提案することが目的です。
豆つぶ剤は、処理量が10㌃当たり250㌘と少量で防除でき、拡散性に優れているため畦畔からのひしゃく散布でも除草成分が圃場の中心まで広がります。
「スーパーボート」は強い耐久性を持つ川下り用のゴムボートで衝撃に強く、ゴム素材のため苗を傷付けることがありません。スピードが速く、短時間で作業ができます。
実演会は、同市大曲の株式会社ぱるファーム大曲の圃場で行いました。JA職員や関係者らが見守る中、田植え後4日目の水田1㌶に豆つぶ剤「ヤブサメ」をボートで散布。ラジコンで遠隔操作し、約4分でまき終えました。豆つぶ剤を販売するクミアイ化学工業㈱の成田篤史氏は「JAいしのまき管内では大規模で経営する農家も増えてきている。除草剤は適時散布が重要なので、効率良く散布する必要がある」と話しました。
株式会社ぱるファーム大曲の小岩敏幸常務取締役は「除草剤の散布はとても重労働。あっという間に散布できたのは驚いた」と話しました。
JAの担当者は「大区画圃場の水田面積が多い複合経営の法人などは、作業効率の大幅な向上につながるだろう」と話しました。