栽培技術の向上と生産振興を図ろうと、JAいしのまきは5月29日、石巻市蛇田の圃場で果樹栽培講習会を開きました。今回は、ハウスにおけるブドウの短梢栽培と露地イチジクの栽培管理などについて学びました。
JA管内の果樹栽培生産者ら40人が参加しました。講師に招いた宮城県農業・園芸総合研究所の柴田昌人技師は、ブドウの新梢管理や摘房、花穂整形、無核化処理などについて解説。ハウス内の限られた面積では短梢栽培が適していることや、一新梢一房を基本とした摘房と、シャインマスカットの樹齢に合わせた房づくり、無核化処理について説明しました。
柴田技師は「穂の先端まで開花した頃が満開後3日の目安となる。無核化処理は急がず適期に実施しましょう」と指導。また、イチジクについても芽かきや追肥、水やりの間隔など時期に合わせた管理法について説明しました。
参加者は、ハウス内の樹形の作り方や、花穂整形の仕方などについて積極的に質問。およそ1.3㌃でブドウの「藤みのり」と「紅富士」を栽培する石森吉次さんは「友人に苗木をもらって、趣味でブドウ栽培を始めたが粒をそろえて作るのが難しい。おいしいと言ってもらえるように栽培管理に力を入れたい」と話しました。
JAでは、ブドウとイチジクをメインに講習会を開き、果樹の普及に力を入れていきます。