東松島市宮戸地区の奥松島果樹生産組合「いちじくの里」は、6月13日、平成27年3月に定植したイチジクの芽かき方法と防除を学ぼうと、同地区内の圃場でイチジクの栽培講習会を開きました。組合員9人が参加しました。
石巻農業改良普及センターの鵜飼真澄次長が、イチジクの芽かき方法を説明し、定植1~3年目の樹の作り方や害虫防除について解説。余分な枝に養分を取らせないことや、実りある収穫にするために芽かきで樹の骨組みを作ることを話し、芽かきを実演しました。また、害虫であるカミキリムシの特徴と防除方法を写真で説明。薬剤名や時期などの防除方法を具体的に示し「害虫の種類によって防除法も変わる。作業が終了した幹には、目印をつけるなどして効率良く作業を進めてほしい」と呼び掛けました。
今年4月には、同地区内で新たに営農再開した農地1㌶に、イチジク150本、柿2品種80本を定植。昨春に約1㌶で植え付けたイチジクと桃に加え、栽培面積は計2㌶となりました。産地化へ向けて組合員らが一丸となり栽培管理に当たります。
同組合の尾形善久組合長は「これまでの努力を無駄にしないよう管理に力を入れたい。関係機関の指導のもと、若手の受け入れなど後継者育成も積極的に取り組んでいきたい」と話しました。