東松島市小野の横山淑恵さん(34)が、同市小野地区にベーカリーカフェ「ル・ニ・リロンデール」を開店しました。地元産の食材を使った彩り豊かなランチプレートなどが人気です。東日本大震災の被害を受けた故郷の再生を願い、東京から地元に戻り、カフェ開業に踏み切りました。
横山さんは同市牛網出身で、大学卒業後、都内のテレビ局に勤務。震災後の地元の惨状を目の当たりにして帰郷への思いが強くなったそうです。「震災直後は日常が日常でなくなった。パンが焼ける匂いとコーヒーが香る日常をつくりたかった」と話します。
宮城県内のパン屋やカフェで2年ほど修業した後、平成27年に登米市で開業。4月に東松島市に移転しました。店名はフランス語で「ツバメの巣」。幸せが舞い込む場所にしたい、との願いを込めました。
食材は知り合いの農家から仕入れたり、スーパーで地元産を購入したりしています。「地元産はやっぱり新鮮でおいしい。旬の食材をぜひ味わってほしい」と話します。
ランチは6種類。このうち、地元の野菜などを使った「つばめプレート」(1100円)は1日10食限定で、季節ごとにメニューが異なります。夏は、シソとバジルのジェノベーゼご飯、夏野菜のラタトゥイユ、ニンジンの「食べるドレッシング」を添えたサラダなどを提供。10月ごろから秋のメニューを予定しています。
営業時間は午前10時~午後6時。不定休。電話070(1145)4420。