
東日本大震災で甚大な被害に遭った石巻市旧牡鹿町谷川地区で、7年ぶりの稲刈りが行われました。津波被害を受けた水田を、行政が除塩や基盤整備を行い再生。今年度は、牡鹿地区生産組合が4・5㌶で栽培しており、8月の曇天や低温など厳しい気象条件から一部で生育にバラつきはあるものの、生育はおおむね良好。
同組合の渥美浩晃組合長は「被災した当時は農業はもうできないと思っていたが、稲が育つ姿を見て安心した」と胸をなでおろします。
来年は大谷川地区の農地も復旧し、約13㌶で稲を栽培する予定。全農地の復旧は2020年を予定します。渥美組合長は「まだまだ課題も多いが、しっかりと土づくりを行い、安定生産に努めたい」と話します。