
東日本大震災の影響で、地元から離れた災害公営住宅に移り住む住民同士のコミュニティ形成に一役買おうと、JAいしのまき女性部矢本地区・フレッシュミズ会矢本地区は「笑顔まんぷく隊♪」を結成。昨年6月に立ち上げ、これまでに東松島市内5カ所の災害公営住宅に出向き、住民を招待して、料理教室などを行ってきました。
10月26日、約580世帯が生活する、同市あおいの災害公営住宅あおい住宅西集会所でジャンボのり巻き作りを開催。住民ら50人以上が参加し、作業を通じて親交を深めました。
当日はJAが用意した、2017年産「ササニシキ」10㌔、東松島産のノリ200枚、ニンジンやキュウリなどの地元野菜を、3つのテーブルに分かれて作業し、7・5㍍ののり巻きを3本作りました。完成したのり巻きは食べやすい大きさに切り分け、隊員手作りの漬け物などと一緒に味わいました。参加者は「みんなと顔を合わせて料理することができ楽しかった」と話しました。
同隊は今後も継続して活動する方針で、横山八重子副隊長は「みなさん喜んでくれてうれしかった。住民の笑顔を見るとやりがいになる」と話しました。
同市では、東日本大震災から5年が経ち、仮設住宅から集団移転団地への入居が進んでおり、住宅環境や家族構成の変化によって、住民のコミュニティ構築が課題だ。同隊は、住民同士の懸け橋となり、交流の輪作りを手助けしようと結成したものです。