東松島市大曲の㈱ぱるファーム大曲は、今年3月に石巻専修大学を卒業した竹内梨沙さんと宮城県石巻北高校を卒業した髙橋里菜さんを新採用社員として迎えました。同社が新卒者を採用するのは初めて。竹内さんは水稲、髙橋さんはトマトを担当し、先輩や上司に教わりながら作業に汗を流していました。
竹内さんは山形県出身で、大学を卒業後、同社に就職。水稲の栽培に興味があり、稲作約100㌶を栽培する同社で働くことを決め、現在水稲部門を担当しています。竹内さんは「体力的に大変なこともあるが、丁寧に指導してくれる皆さんの期待に応えるためにも、がむしゃらに頑張っていきたい」と話します。
髙橋さんは石巻市内の高校で農業を学び、企業説明会の際、同社のつくるトマトに魅力を感じて就職。髙橋さんは「家庭菜園をする祖母の影響もあり昔から農業が好きだった。好きなことを仕事にできているのでとても楽しい」と話します。
同社は、福利厚生や労働条件などの雇用体制の整備を万全にしているほか、積極的に声を掛けコミュニケーションを活発にするなど、若者でも安心して働ける環境づくりに努めています。同社の小岩敏幸常務は「農業未経験の新卒者は何事も素直に吸収してくれる。未来の後継者として多くのことを学んでほしい」と話しました。
竹内さんは「会社を支えていく人材になれるよう着実に力をつけ、いつかは一人で管理ができるようになりたい」と意気込みます。