東松島市宮戸地区の奥松島果樹生産組合いちじくの里は8月23日、東日本大震災で津波被害を受けた農地で栽培した桃の収穫体験を開き、同地区の小学生ら約25人を招待しました。
収穫体験は、同地区で新たに栽培が始まった桃を子どもたちに知ってもらい、地元や農業の魅力を再発見してもらおうと企画。当初は桃が初収穫を迎えた昨年8月に計画していましたが、着果した桃約900個のうち、7割が猿などの食害に遭ったため断念。今年は電気柵や魚網などで食害の発生を防ぎ、9000個が着果したため、念願の収穫体験が実現しました。
子どもたちは桃園に入ると一斉に走り出し、次々とたわわに実った桃を収穫した。「こっちにいっぱい実が付いてるぞ」「すごい大きい桃がとれたよ」と笑顔で桃を収穫しました。収穫した桃は組合員に教わりながら子たちたちがパック詰めを行い、1人4玉ずつ持ち帰り、子どもは「初めて桃を収穫した。もっとたくさん桃を育てて、いろいろな人に食べさせてほしい」と話しました。