東日本大震災後、東松島市宮戸地区で新たに栽培が始まったイチジクを利活用しようと宮城県東部地方振興事務所は10月3日、同市野蒜市民センターで料理講習会を開きました。同地区の民宿経営者ら8人がさんかし、定番の甘露煮のほか、天ぷらや、肉料理との相性の良いソースなどを調理。参加者は「イチジクのレパートリーの広さに驚いた。手軽さや保存ができる料理など、実用的な料理を模索し、地域の売りとして活用したい」と話しました。
同地区では、津波被害に遭った水田を県が汎用水田として造成後、地元生産者で構成する「奥松島果樹生産組合・いちじくの里」がイチジクを栽培してきました。2016年に50本、2017年に130本を定植。昨年10月に初出荷を迎え、今年も9月下旬から市場出荷が開始。今後、イチジクの収量は年々増え、生産の拡大が期待されています。