
JAいしのまきは1月29日、石巻市あゆみ野の石巻合同庁舎で、宮城県が主催する東部管内鳥獣被害対策(ニホンジカ)研修会に参加しました。正しい知識を身に付けニホンジカによる農作物被害を減らそうと、当JA管内の農家や関係機関など79人が参加。鳥獣害対策の専門家が、鹿による農作物被害を防ぐポイントについて講演を行いました。
宮城県内では、ニホンジカの生息域が拡大したことから推定生息数が8500頭に及び、農作物被害が深刻化しています。猟友会による捕獲は進んでいますが、被害額や面積は増加。同市の稲井地区では、2017年に「稲井地区ニホンジカ対策協議会」を設立しました。
同協議会の岡良一会長は「稲井地区における被害防止の現状と今後の対策」と題し、取り組み事例を紹介。地域が一体となった防鹿網の設置や、捕獲事業の強化に努めていることなどを話しました。今後は県の補助事業を活用し、同市水沼地区と日向地区におよそ2㌶の大型の囲いわなを設置しようと検討しています。「事務局体制の強化など団結することも大事。対策を話し合うが費用もかかるため、各方面の協力をいただき被害を減らしたい」と話し、正しい知識で対策を練り関係機関の連携を強めることの必要性を呼び掛けました。