JAいしのまき直売部会は3月4日、石巻農業情報センターで出荷者向け講演会を開きました。地元から親しまれる直売所づくりの強化と、栽培技術の向上を目的に、直売所に野菜や総菜を出荷する部会員ら40人が参加しました。
道の駅 村田の出荷組織理事を務める佐藤民夫氏を講師に招き「直売所名人に教わる周年栽培の秘訣」と題した講演を行いました。

佐藤氏は、育苗と定植時期などを工夫し出荷期間を拡大。JAや直売所、スーパーマーケットなどに出荷しています。一般的な出荷時期より早く出荷し、味と品質にこだわることで自分の農産物のファンを確立させていることなどを説明。直売所の出荷者と作物が被らないよう多品種を栽培し、色鮮やかなカラーニンジンなどは店頭に並ぶときによりきれいに見えるよう丁寧に洗うことや袋詰めを工夫していることを話しました。
参加者からは、肥料を撒く時期や撒き方のコツ、病気になりにくい土づくりについて質問があり、活発な意見交換を行いました。また、石巻農業改良普及センターの田中正義班長が「直売所の魅力アップのために」と題した講演を行い、直売所の再成長期には従来の型にはまったやり方以外もやってみることが大切だと話しました。
同部会の片倉澄子部会長は「今日の講演会で学んだことを栽培管理に活かし、佐藤氏の生産現場を見学させて頂くなど、部会員一丸となって直売所の魅力を強化したい」と意気込みを話しました。
同部会では今後も栽培講習会などを行い、直売所の販売力強化に取り組んでいきます。