石巻市北限オリーブ研究会は5月23日、農業情報センターで令和元年度通常総会を開きました。平成30年度事業報告、令和元年度事業計画についての報告と役員改選を行い、関係者32人が出席しました。今年度は10月末にオリーブオイルの搾油施設を同市北上地区に建設する予定です。オリーブの北限産地として栽培・加工技術、6次産業化の向上に力を入れ展開していきます。
石巻市産業部部長であり新任の吉本貴徳会長は「地域に根ざす新たな産業、ビジネスモデルとして確立していきたい。新しい仲間も迎え、石巻地域の活力の母体となるよう取り組みたい」とあいさつしました。
総会では、2019年度事業計画など、2議案が可決。今年度からオリーブ栽培に取り組む1個人と2団体を新たに迎え、新産業として若者に魅力ある事業を目指すこととしました。
同研究会は、香川県の農業生産法人㈱アライオリーブや関係機関の協力のもと、2015年から同市北上地区でオリーブの実証栽培事業を開始。同研究会の栽培技術・生産部会、特産品開発・6次産業化部会、震災復興活用部会の3つの代表を地元生産者らが務めます。昨年は84㌔のオリーブを収穫し、石巻産オリーブオイルとして製造。今後は搾油施設の建設を皮切りに、特産品として商品開発や販路開拓に力を入れます。
新役員は次のとおり。▼会長=吉本貴徳(石巻市産業部部長)、副会長=徳水博志(一般社団法人雄勝花物語共同代表)、顧問=荒井信雅(㈱アライオリーブ社長)