宮城県東松島市宮戸地区の奥松島果樹生産組合「いちじくの里」は9月1日、東日本大震災で津波被害を受けた農地で栽培した桃の収穫体験を開き、同地区の子どもたち約30人が桃のもぎ取りを行いました。
同組合は東日本大震災の影響で水稲栽培が難しくなった水田で桃を栽培し、農地を守るとともに新たな地域特産品をつくろう2016年から60㌃で桃を栽培してきました。収穫体験は、同地区で栽培している桃を子どもたちに知ってもらい、地元や農業の魅力を感じてもらおうと企画。今年度分の出荷を終えた圃場で思う存分、桃狩りを行いました。
同組合の尾形善久組合長は、「じいちゃんたちが1年間頑張って育てた桃。みんなも頑張れば何でもできるようになる。桃を食べていっぱい頑張ってね」と挨拶しました。
子どもたちが収穫しやすいように桃の木の低い位置にはたくさんの桃が残されており、ビニール袋を手にした子どもたちは夢中になって収穫しました。子どもたちの手のひらよりも大きな桃を袋いっぱいに採り、「重い~!桃がチクチクしたけど、ポキッと簡単に採れて楽しかった」と笑顔で作業しました。収穫した桃は組合員が一度チェックし、一人10個ずつ持ち帰りました。
同組合では今後も収穫体験などを通じて地域に寄り添った活動を展開し、地域活性化に尽力していきます。
地元の子どもたちが桃収穫体験/大きな実に歓喜の声
2019.09.10