JAいしのまきは9月6日、東松島市で宮城県農業・園芸総合研究所が開いた水稲育苗ハウスの有効利用技術研修会に参加しました。これは、食料生産地域再生のための先端技術展開事業の一環で、復興が進む状況変化に応じた現場の課題を解決しようと開催。同JA管内では特に、水稲育苗ハウスの有効利用技術のうち暑熱対策技術などについて学びました。
講師に招いた農業・園芸総合研究所の北川誉絋氏は、夏季のハウス内は遮光資材などで気温を下げ、空調服や機能性シャツなどを併用し作業者の暑さを軽減することで、水稲育苗ハウスの夏季利用を推進し、収益向上につながることなどを説明。電動ファンが内蔵された空調服の貸し出しや展示圃(ほ)の活用による技術導入支援を行っていることも話しました。また、暑熱環境と健康対策、農作業における安全対策について東部保健福祉事務所などから講義を受けました。
その後、同市の株式会社パスカファーム立沼で現地視察を行い、空調服による暑熱軽減効果の体験を実施。同社では、2018年から空調服を導入しハウス内での収穫や管理作業を行っています。空調服の着用で上半身の表面温度を2~6℃下げられることから熱中症対策として非常に有効的なことなどを確認しました。
JAでは今後も、関係機関や地域と連携し、技術導入支援などに力を入れていきます。