
JA管内の石巻市河南地区で、トマトを24㌃で栽培する同JAの橋浦義博専務は9月27日、石巻市立須江小学校3年生38人の社会科見学を受け入れました。同校では毎年、3年生が総合的な学習の時間に地元の農業について理解を深め魅力を知るため、地域農家を10年ほど前から訪れています。
当日は、橋浦専務が種のまき方や定植の仕方、育て方などについて説明。「機械でハウス内の温度や肥料と水の設定を管理している。日々使う物の点検や圃場(ほじょう)、トマトの生育をこまめに確認して手を掛けることが大事」と話しました。ミディトマトやミニトマトなど品種で味や大きさ、風味が全く違うことも説明しました。
その後、ハウスに児童らを案内すると、間近で見る栽培設備や生長途中のトマトを見て「こんなの初めて見た!」と目を輝かせました。赤く実ったミニトマトを食べてみたり、水管理用のチューブを真剣に見入ったり、ハウスじゅうを探索しながら感じたことを一生懸命メモしていました。
また、「ひとつの苗にトマトは何個できますか」「トマトを採ってからお店にどうやって運びますか」などたくさんの質問が挙がり、活気のある社会科見学となりました。
橋浦専務は「子どもたちが地域の農家を見学することは、昔からの恒例行事になっている。子どもたちが農業について興味を持つきっかけになればうれしい」と話します。