石巻市大瓜の㈲大瓜東部アグリファームでタラの芽の出荷作業が終盤を迎えました。大豆の収穫作業が1月までずれ込んだことから、収穫は例年より1カ月ほど遅い2月上旬から始めました。同社の高橋一仁さんは「安全性にこだわり、最後まで気を引き締めて臨みたい」と意気込みを語ります。
同社は2007年に設立し、地域農業の担い手として稲作と大豆などの転作作物を中心に栽培してきたが、冬場の収入源の確保と労力や水稲育苗施設の有効利用を目的に、2009年からタラの芽の栽培を始めました。現在は耕作放棄地を利用し1・3㌶で栽培。JA管内で唯一の産地で、ほろ苦くしっとりとした食感が人気を集めています。
今年は悪天候による生育不良や鹿の食害が大きく、収量が伸び悩みました。高橋さんは「収量は例年に劣るが、食味は申し分ない。管内唯一の産地として、少しでも多く出荷したい」と話します。