東松島市洲崎・東名地区の農事組合法人・奥松島グリーンファームでは1月15日から、水稲の育苗ハウスを活用した農地20㌃で栽培していた加工用キャベツの収穫
と出荷が始まりました。同法人は加工用キャベツを栽培して3年目を迎えます。
温度や水の管理を徹底し、防虫対策へも力を入れているため、病害虫の被害はほとんどなく、天候の影響も比較的少なく、大きさがそろった良品質に仕上がりました。
収穫作業は5人が行い、朝露に輝くキャベツをコンテナに1つ1つ丁寧に詰めました。初日は㈱石巻青果に30ケース(1ケース6玉程度)を出荷しました。収穫作業は1カ月間を予定しています。
同法人の菊池照夫代表理事組合長は「作業負担が比較的少ないので、今後も継続して栽培していきたい。また、加工用キャベツ以外で作業負担の少ない作物を見つけ取り組んでいきたい」と話しました。
同法人は東日本大震災の影響で深刻な被害を受けた同地区の復旧、復興を目指して2015年3月に発足。水稲の育苗を目的に市から育苗ハウスを借り受けました。その後、法人経営の安定を目的に園芸品目を取り入れ、その中でも収穫期が分散でき、コンテナ出荷のためコスト削減もできるため、加工用キャベツを選定しました。
同法人では今年、稲作約60㌶と大豆約18㌶を栽培。加工用キャベツは500ケースを出荷目標数量に掲げています。