JAいしのまき稲作部会は5月22日、乾田直播現地検討会を開きました。JA管内で乾田直播を行っている生産者34人が管内のほ場4カ所を巡回し、出芽状況と今後の管理について確認しました。
今年度は播種後の天候が安定していたこともあり出芽時期は例年通り順調。雑草の除去や生産者の管理が行き届いており、生育も好調に進んでいます。
東北農業研究センター生産基盤研究領域栽培技術グループの木村秀也グループ長と赤坂舞子上級研究員を講師に迎え、生育状況の確認や雑草対策の注意点などを説明しました。赤坂上級研究員は「雑草が発生しているほ場では、天候条件を確認しながら適期に除草剤を使用していただきたい」と呼びかけました。
乾田直播は、育苗管理や代掻き作業が不要で移植栽培に比べて、労働時間が約2割、10a当たりの生産コストで約1割の削減効果があることから、JA管内でも取り組む生産者が多く、2008年の35㌶から2019年には656㌶に増加しています。
JAでは、今秋の収穫期に向けて適期作業の徹底を呼びかけ、きめ細やかな栽培管理を実践していき、収量の向上と高品質・良食味を目指します。7月中旬に追肥を中心とした現地検討会開催を行う予定です。