JAいしのまきさつまいも生産組合は5月27日、設立後初のサツマイモの栽培が始まりました。石巻市蛇田のほ場で組合員4人が「紅はるか」の苗約1500本を定植しました。
サツマイモ栽培を通じて、少しでも地元農業の活性化につなげたいという思いから、同JA青年部の有志による呼びかけにより事業が開始しました。4月下旬に同組合が設立されました。サツマイモ栽培の振興を図り、6次産業化による農業経営の安定を図ることを目的に掲げています。サツマイモは連作向きで栽培管理が簡単なため、痩せた土地でも育ちやすく十分な土地さえあれば栽培が可能です。サツマイモ栽培の振興によって、耕作放棄地の解消にもつなげたい考えです。
現在、組合員10人が20㌃で無肥料・無農薬にこだわり栽培しています。今年度は収量3㌧を目標に掲げ、10月頃の収穫を目指します。
同組合の鈴木貴郎組合長は「作って、終わりではなく、『作って、加工して、食べてもらう』を1セットとした流れを作るため、6次化にも力を入れていきたい。将来的には地元で加工し、それらを地元で販売する体制と整え、地域農業の活性化につなげることがゴールだと考えている」と展望を語りました。