石巻市桃生町の鹿島茶園でふくよかな香りと苦みの少ないまろやかな味わいで知られる「桃生茶」の収穫が最盛期を迎えました。新茶の摘み取りは5月21日から6月上旬まで続く予定です。
今年は、天候不順により生育に遅れが見られましたが、高品質で香りと甘味のある桃生茶に仕上がりました。
同園の佐々木浩代表は「お茶本来の味わい方で茶葉のうまみを堪能してほしい。急須で飲むお茶の味や香りは格別だ。日本のお茶文化の再興の力になりたい」と話しました。
今年は1.5㌶で栽培し、摘み取り作業は主に3人で行い、生葉で5000㌔の収穫を目指します。
「桃生茶」は宮城県の気候と北上川の朝・夕の霧によって育まれた、日本最北限のお茶です。また、日本の多くの地域では茶摘みを立春から88日目に行うのが一般的ですが、同園では108日目に行うため百八茶とも呼ばれています。
6月中旬頃から同JA直売所や石巻市桃生町物産観光協会で販売される予定です。