埼玉県の農業技術革新工学研究センターと古川農業試験場は、農事組合法人たてファーム・和(なごみ)のほ場で、6月16日、大豆用高速畝立て播種機の試験運転を行いました。
通常、大豆の播種機は、時速3㎞弱ほどの速さですが、アグリテクノ矢崎株式会社と共同で開発中の播種機は、時速7㎞です。開発機はトラクタ脱着の作業機であり、従来の中耕培土に使用のディスクカルチと高速対応の専用播種ユニットを組み合わせることで、畝立て播種と高速作業の両立が可能になりました。そのため、湿害軽減効果と効率的な作業体系が図れることが期待されます。
同法人では、今年の播種開始である6月上旬から数回試験運転を繰り返し、作業速度が速いことから、導入を望む声が聞かれています。
同開発機は、早ければ来年の大豆播種に向けて販売を予定しています。