宮城県東部地方振興事務所は、東部地域農業の活性化と農業所得の向上を目指し、JAと協力して高収益野菜の一つとして期待されるアスパラガスの導入・定着に取り組んでいます。4月からアスパラガス採りっきり栽培Ⓡの勉強会を行い、適期の栽培管理方法や注意点を生産者などに発信しています。
東松島市西矢本地区の㈱パスカファーム立沼で6月4日、2回目となる同勉強会が開催され、関係者ら36人が土寄せや支柱立て、病害虫対策について学びました。4月上旬に定植を行った苗は、これまで天候や気温に恵まれ順調に生育。講師にパイオニアエコサイエンス㈱園芸種子部東日本事業所の松永邦則氏を迎え、「少しの変化に気づけるよう、毎日観察することが重要。虫は発生初期段階に早期防除を行い、病気は予防することで収量の増加につながる。防除は、若茎が芽生えるごとに6~11月にかけて数回行うこと」と呼びかけました。
また、熱による苗のマルチ焼けを防ぐために、草丈が30~40㎝程度になったら植え穴をふさぐように土寄せを行うなど、今後の生育方法についての説明がありました。
今後も県とJAは月に1回定期的に勉強会や現地検討会を開催し、その時期に適した管理や注意点を呼びかけていきます。