JAいしのまきは7月4日、東松島市大曲のほ場で令和2年度アグリチャレンジ農園の第4回栽培講習会を開き、利用者約13人が参加しました。
昨年、同農園の企画で農家見学を実施。その際、菅原一郎氏のほ場を訪れ、菅原氏が栽培するイタリア野菜について学びました。前回、好評だったことから今回は菅原氏を講師に迎え、イタリア野菜の種類や特徴、栽培方法、おすすめの食べ方などを学びました。
菅原氏は「スティッキオは暑さに弱いので、気温が高くなる時期にはトンネルなどで日よけ対策を行い、冬時期には霜に当たらないよう工夫が必要。ケールなどのアブラナ科の植物は、アオムシやコナガによる食害を受けやすいので、見つけ次第に駆除するほか、予防として防虫ネットをかけて飛来を防ぐと効果的」など野菜1つ1つの栽培方法について説明しました。
また、菅原氏はリゾットビアンコやカリフローレなど数種類のイタリア野菜の苗を同農園に提供し、「イタリア野菜は栄養価が高いものが多く、野菜1つ1つに特徴があり面白い。この機会に挑戦してきただき、その魅力を感じてほしい」と話しました。
菅原氏は東松島市赤井で10種類以上のイタリア野菜を栽培し、市場へ出荷しています。平成23年の東日本大震災以前はミニトマトを主に栽培していましたが、震災の影響もあり、栽培が困難な状況となりました。しかし、支援を受けてイタリア野菜と出会い栽培を開始し、現在で9年目となります。
アグリチャレンジ農園は、食農教育、地域農業やJAへの興味理解を深めてもらうことを目的に利用者へ畑を貸し出し、好きな野菜を栽培。より農業を身近に感じてもらおうと平成27年度から取り組んでいます。