JAいしのまき稲作部会は7月13日、良食味と収量の確保を目指すため、稲作現地検討会を開き、生産者や関係者ら24人が参加しました。
管内の圃場(ほじょう)4カ所を巡回。宮城県の主要奨励品種である「だて正夢」、「金のいぶき」、「ひとめぼれ」、「ササニシキ」の圃場を巡回し、生育状況の把握と今後の肥培管理を確認しました。
葉色や茎数を調べ、基本となる生育量と比較し、今後発生が予想される病害虫や病気などを確認し、防除法を学びました。
どの圃場も今年の田植え時期は天候にも恵まれ順調に進んだものの、5月下旬の低温により分げつが抑制され、初期生育に遅れが生じました。しかし、その後高温多照の傾向であったころから生育は平年並みまで回復しました。
講師として招いた石巻農業改良普及センター阿部定浩技術主幹は「現在、低温傾向で進んでいるが、今後も低温が続くようであれば、減数分裂期を迎えるにあたり、不稔障害の危険性が高まります。深水にして寒さを和らげるなどの対策も念頭に入れておいてほしい」と説明しました。
JAでは、生産者の所得増大を目指し、適切な栽培管理を指導できるよう今後も定期的に巡回し指導していく方針です。