JAいしのまき

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数年後の販売に向けて/「河北せり」現地検討会

生育状況を念入りに確認する参加者

 

 JAいしのまきセリ部会はセリの新品種である宮城県育成「Re14―4」の栽培に取り組んでいます。数年かけて増殖させ、将来的に販売につなげる考えです。同品種は面積当たりの収穫量が多く調製作業が容易なことから、出荷拡大につながることが期待されています。

 今年度、生産者が1人減り、13人が470㌃で葉セリや根セリを栽培。少数精鋭で「河北せり」のブランドの維持、知名度向上に取り組んでいます。新品種の導入はその一環で、限りある労働力の中で今以上の収量増加のため高品質で生産性が高いと期待される品種を取り入れました。

 10月30日、新品種の生育状況の確認と12月下旬の出荷最盛期に向けた現地検討会を行いました。部会員や関係者14人が参加し、石巻市中島や皿貝、日影地区のほ場11カ所を巡回し、今後の管理方法を学びました。県の園芸総合研究所野菜部の髙橋勇人技師は「12月の最盛期に向けて防除等を徹底していき、高品質な『河北せり』を安定して出荷していただきたい」と話しました。

 今年度は9月上旬の猛暑で種苗の採取・発根が困難で種不足になり、同月中旬の低気圧で植え付け後のほ場に被害が見られました。しかし、病害虫の発生は確認されていないため、今後の収穫量に期待が持てます。

 出荷は10月11日から始まっており2月まで続く予定。今年度は、コロナ禍により飲食店での利用が危惧されることから、量販店への数量を増やし、コンビニへの導入も視野に販路を拡大していく方針です。例年と比べると出荷量が少ない傾向ではあるが、12月下旬の最盛期頃には例年並みに戻ると見込まれています。

 

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