JAいしのまきさつまいも生産組合は、11月9日に組合設立後初の収穫を行いました。組合員らが東松島市大曲のほ場で5月下旬から6月上旬に定植したサツマイモ「紅はるか」を収穫しました。
組合員らは協力して、つる部分を鎌で刈り取り、畝を確認できる状態にしてから、専用のアタッチメントを装着したトラクターで土を掘り返し、手で一つ一つ丁寧にサツマイモを土から掘り出しました。収穫されたサツマイモは、選別作業を行い、形状や重量などにあわせて加工用、市場出荷用に区分し、加工会社や青果市場、直売所などに出荷する予定です。
同組合の鈴木貴郎組合長は「天候に左右された部分もあったが、初年度はいいスタートを切れたと思う。今後も収穫して終わりではなく、6次産業化につなげていきたい」と話します。
翌日10日には、石巻市蛇田のほ場でも収穫を行い、初年度の収穫作業が終了しました。今後は出荷に向けての準備を行っていきます。
同組合は、サツマイモ栽培を通じて、少しでも地元農業の活性化につなげたいという思いを軸に4月下旬に設立。サツマイモ栽培の振興を図り、6次産業化による農業経営の安定を図ることを目的に掲げています。組合員10人が20㌃で無肥料・無農薬にこだわり栽培し、初年度は約2㌧を収穫しました。
今後は、次年度の収量向上を目指し、堆肥など土壌改良を行っていきます。また、栽培面積は今年度の2倍となる40㌃に拡大し、地域農業の活性化につなげていく考えです。