東松島市洲崎・東名地区の農事組合法人「奥松島グリーンファーム」で1月14日から、水稲育苗ハウス20㌃を活用し栽培した加工用キャベツの収穫と出荷が始まりました。
組合員らはキャベツの形や重さを1つずつ確認し、段ボールに丁寧に詰めていきました。昨年度まではコンテナ出荷でしたが、今年から出荷先の要望で、段ボール出荷に切り替えました。収穫・出荷初日には、㈱石巻青果に16ケース(1ケース10玉程度)を出荷。収穫作業は約1か月間を予定しています。
同法人は東日本大震災の影響で深刻な被害を受けた同地区の復旧、復興を目指して2015年3月に発足。水稲の育苗を目的に市から育苗ハウスを借り受けました。その後、法人経営の安定を目的に園芸品目を取り入れ、その中でも収穫期の分散ができる加工用キャベツを選定しました。
菊池照夫代表理事組合長は「今後も、キャベツの栽培は継続し、次年度は高収益野菜として期待されるアスパラガスの露地栽培に取り組んでいこうと考えている」と話しました。
同法人は加工用キャベツを栽培して4年目。この他にも稲作約59㌶と大豆約34㌶を手掛けています。加工用キャベツの目標出荷収量を500ケースに掲げ、丹精込めて育てたキャベツを1つずつ丁寧に収穫し、出荷しています。