
JAいしのまき稲作部会は1月28日、石巻市北村の遊楽館で令和2年度稲作総合検討会を開きました。部会員44人が参加し、令和2年産の水稲生育概況を振り返り、次年度に向けた栽培研修を行いました。
令和2年産米は比較的天候に恵まれ、JA管内の一等米比率は95.6パーセントと収量・品質ともに良好な作柄となりました。しかし、そのような中でも肥培管理や病害虫管理などの課題が浮上してきました。本検討会では、稲作栽培における課題解決と次年度に向けた技術向上、新規資材の普及啓発などを目指して行われました。
石巻農業改良普及センター先進技術第一班の児玉彩技師は「令和2年産水稲生育概況と次年度に向けた対策について」と題し、昨年の生育ステージ別の気象経過や品種別の生育状況などさまざまな観点から振り返り、課題とその対応策を提示しました。児玉技師は「減数分裂期に葉色を維持するには必要に応じて追肥を行うことが重要。幼穂形成期に葉色が濃くても、急激に薄くなることもあるので、適切な追肥が高品質な宮城米づくりにつながる」と話しました。
その他にも、令和3年産米新規採用資材の特徴と使用方法、JA管内における水田の地力状況から考える土づくりの方法などを学び、令和3年産米に向けて準備を進めました。
今後も同部会は、稲作技術の高位平準化を図り、品質の維持安定化のために現地検討会や研修会など情勢を鑑みながら実施していきます。