昨年12月に農林水産省の定める、地域の農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に「河北せり」が登録されました。その報告のため、河北せり振興協議会の高橋正夫会長と生出豊博監事は2月5日、石巻市役所を訪れ、亀山紘市長に報告しました。
高橋会長らは特定農林水産物登録証を亀山市長に手渡しながら、約300年前から続く歴史や河北せりの特徴などを伝えました。亀山市長は「登録おめでとうございます。とても誇らしい話です。『河北せり』の更なる活躍を楽しみにしています」とたたえました。
高橋会長は「GI登録を弾みにさらにブランドとしてPRし、担い手育成にも力を入れて、農業で地域を盛り上げていきたい」と話しました。
懇談では、亀山市長が「シャキシャキした食感や清涼感に溢れる香りがいい。私も河北せりのファンの一人です」と話す場面もありました。
同日、東部地方振興事務所に同様の報告をするため、高橋会長と生出監事の他に伊藤浩之副会長も同所に駆け付けました。
同協議会は2018年7月に「河北せり」のブランド化を目指し、JAいしのまきセリ部会と石巻市河北せり出荷組織、皿貝農産組合の3組織により設立。同年10月にGI申請の手続きを行い、2年以上の審査が実を結び登録に至りました。現在は23人が8.4㌶で栽培しています。
GI登録により専用のマークを付けることができ、知的財産としてブランドの保護につなげやすくなります。