石巻市北上町にある㈱ゆいっこは３月１４日、地域住民に農業の魅力や楽しさを知ってもらうためにつぼみ菜の収穫体験を行いました。一袋１００円のビニール袋に好きなだけつぼみ菜を収穫できるとあり、家族連れなど約４０人の地域住民が参加し、収穫体験を楽しみました。

　今年は１月の寒さで生育に多少の遅れが出ていましたが、その後は寒さが弱まったことなどから順調に生育し、収穫を迎えることができました。

　開始時間になると、一斉に摘み取りが始まり、手際よく収穫するベテラン勢や子供と一緒に和気あいあいと収穫するグループなどそれぞれ収穫体験を堪能しました。参加者は、ビニール袋に溢れるほど摘み取り、新鮮なつぼみ菜を両手いっぱいに持ち帰りました。

　参加者は「新鮮でおいしい野菜が取り放題なので、毎回参加している」「採りたてで、普段購入しているものとは、甘味が違う」など大好評でした。

　これは、同社の農業の楽しさや魅力を広めたいという強い思いから、２０１３年から冬場の育苗ハウスを有効活用して地域住民などの交流の場を作るとともに農業に触れる機会を設けています。

　同社の今野力也さんは「地元に人を呼び込む起点を目指したい。これからも、地域活性化に貢献していきたい」と話しました。