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日差しの下、茶葉香る/「桃生茶」の摘み取りが始まる

新茶を収穫する佐々木代表たち

 石巻市桃生町の鹿島茶園でふくよかな香りと苦みの少ないまろやかな味わいで知られる「桃生茶」の収穫が5月18日から始まりました。収穫作業は6月上旬まで続き、生葉で4500㌔の収穫を目指します。

 同茶園の佐々木浩代表は「コロナ禍でおうち時間が増えたので、これまで飲む機会がなかった人にも急須で入れたお茶を飲んでもらいたい。お茶本来の香りと深い味わいを堪能し、この時期をお茶と共に過ごしてください」と話しました。

 「桃生茶」は宮城県の気候と北上川の朝・夕の霧によって育まれ、日本最北限のお茶として誕生しました。伊達政宗公が殖産振興で茶葉の栽培を奨励して以来の歴史を持ち、日本の多くの地域では茶摘みを立春から88日目に行うのが一般的ですが、同園では108日目に行うため百八茶とも呼ばれています。

 「やぶきた」など数品種を1.5㌶の茶畑で栽培しています。6月中旬頃からJAいしのまきの直売所や石巻市桃生町物産観光協会で販売される予定です。

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