JAいしのまき稲作部会は5月20日、乾田直播現地検討会を行い、JA管内で乾田直播を行っている生産者35人が参加しました。3月下旬から4月中旬に播種した管内のほ場4カ所を巡回し、出芽状況や今後の管理について確認しました。
今年は播種時の天候が安定したことで作業が順調に進み、ほ場の雑草管理も行き届いており、出芽率も順調です。
東北農業研究センターの研究推進部技術適応研究チームの古畑昌巳チーム長と赤坂舞子上級研究員を講師に迎え、生育状況の確認、雑草の種類別の対策や注意点などを説明しました。古畑チーム長は「今後は雑草対策が重要。天候やほ場条件で防除のタイミングが変わってくるので、よく観察してタイミングを逃さないように」と適期防除の徹底を呼びかけました。
同部会の佐々木健浩副部会長は「例年より芽出しが早くて生育は良好。今後は雑草対策を徹底し、高品質・良食味な米を作っていきたい」と話しました。
乾田直播は、育苗管理や代掻き作業が不要で移植栽培に比べて、労働時間が約2割、10a当たりの生産コストで約1割の削減効果があることから、JA管内でも取り組む生産者が多く、2008年の35㌶から2020年には約670㌶に増加しています。
JAでは、今秋の収穫期に向けて適期作業の徹底を呼びかけ、きめ細やかな栽培管理を実践していき、収量の向上と高品質・良食味を目指します。