
JAいしのまき桃生ガーベラ部会は6月25日、現地検討会を開き、部会員13人が参加しました。定植を終えた株の生育状況を確認するため、石巻市桃生町のほ場6カ所を巡回しました。
同部会は毎年この時期に年に1度の現地検討会を開き、苗の購入元である種苗専門店を招いて導入した苗の検討を行っています。今回は、2つの種苗専門店のほかに微生物土壌改良剤を取り扱っている株式会社オキのアルム農材事業部 丸山貴さんを初めて招きました。
西條弘悦部会長は「ガーベラ栽培を始め約30年。溶液栽培特有の病害に悩まされ、ガーベラ存続の危機を何度か経験している。これまでも微生物土壌改良剤は利用してきたが、新たな業者とも意見交換をし、菌の発生原因の解明や解決策につなげられればと思っている」と話しました。
春に定植する苗の検討を10月に行い、3月に納品され、定植。出荷できるようになるまでの2カ月間は虫がつきやすく病気にも特に気をつける必要があります。今回の現地検討会では一部の苗で病気の発生が見られました。
丸山さんは「うちの商品はおもに野菜が多く、ガーベラでの使用は少ない。初めてほ場をみさせてもらったが、とてもよく管理されていると思う。病気の原因が何かを分析し今後に繋がるようにしたい」と話しました。
同部会が生産するガーベラは東北1位の生産量を誇ります。6軒の農家が約3,300坪のビニールハウスで約400万本を通年で出荷しています。同部会のガーベラは細菌の繁殖を防ぐためハサミなどは使わず1本1本丁寧に手摘みされ、良質な商品として市場から信頼を得ています。
西條部会長は「コロナ禍の影響で入学式や結婚式などのイベントが自粛され花卉業界全体の需要が伸び悩む中、サブスクでの新たな利用が増えてきた。若い人へも花のある生活が定着してくれるとうれしい」と話しました。