JAいしのまきやもと長葱生産組合に今年度から4人の新規就農者が加わりました。秋冬ネギの出荷が9月上旬から始まっており、4人も収穫に出荷と忙しい日々を過ごしています。
半澤颯人さんも新規就農した一人で、関東で働いていたがコロナ禍を機に地元に戻ることを決意。祖父が農家で農地を所有しており、農地を有効活用したいと考え、同組合の阿部亮組合長に相談して就農を決めました。必要な情報は本やインターネットを活用して集めていますが、先輩農家からのアドバイスが一番ためになるそうです。半澤さんは「手塩にかけて育てた作物を収穫する時はとても楽しいし、やりがいを感じる。将来的には面積拡大を考えているが、まずは先輩方のように高品質な長ネギの安定出荷を目指して、頑張っていきたい」と話します。
同組合は今年度、組合員38人が「名月一文字」「森の奏で」などの秋冬ネギを8.7㌶で栽培。出荷最盛期は11月頃に迎え、12月頃まで出荷を行う予定です。昨年は組合全体で年間226㌧を出荷しており、今年度は昨年を上回る240㌧を目標に掲げています。
今年は、8月の低温により生育停滞していたが、その後、好天に恵まれ生育が回復し出荷も順調です。
7日、東松島市小松の矢本青果物集出荷センターで出荷査定会が行われ、組合員31人が参加しました。出荷規格や注意点などを確認し、意見交換を行いました。半澤さんも参加しており、出荷規格や先輩農家からのアドバイスを真剣に聞いていました。
同組合の阿部亮組合長は「新しく入った人もいるので、組合員同士でコミュニケーションを密にとり教え合いながら、全員で高品質な長ネギを出荷していきましょう」と話しました。